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誕生秘話

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由布院わらび餅 誕生秘話

一、ここから始まる

人生の岐路春を待ちわびた時節
計らいの種は風に吹かれあるべき道へ辿り着く

まるで空気のようなそれでいて
深淵さを漂わせ
明鏡止水の如く清浄な佇まい
出逢ったことのない
響きを放つ奇才

彼が生み出した世界初の大発明
その賛嘆すべく誕生秘話に息をのみ聴きいっていた

するとその奥深い眼差しで
静かに私を見つめると

あなたはモノづくりが合う
純度の高いお土産がつくれたら
いいですね

モノづくりの経験もない私を見て
サラリと語られたのです

そう言えば…昔から何かモノを
作ってる人ですか?と
度々声をかけられたことを思い出しました
この奇才との運命的な出逢い
ここから
計らいの流れは始まったのです

二、計らいの流れ~継承

二、計らいの流れ~継承

一流の和菓子職人だった?!
数ヶ月前に出会った知人から
夢だった農業を立ち上げるので数ヶ月手伝って欲しいと
初めての農業体験

約束の期間が終わり
桜の樹の下でお茶を一服していると

彼が昔和菓子職人として
京都で働いていたこと

特に皆に愛されていたのは蕨餅であったこと

懐かしき回想を巡らせ話してくれました

しばらく満開の桜を見ていると

晴々とした表情で
蕨餅づくりをあなたに教えますよ
そう言われたのです

こうして継承されることとなったのです

この秘伝の蕨餅は
シンプルでどこか懐かしい様な原風景が描写され…

瑞々しく透き通るその味わいに
思わず笑みがこぼれました

三、計らいの流れ~正夢

工房を構えるべく
拠点探しをしていると…

ゆふの水のオーナーから
ここで作ったらいい
と、言われる夢を見ました
これは正夢?そして会いに行くことにしたのです

水のオーナーは
まるで待っていてくれたかのように
ゆふの水~誕生秘話を
真剣に話してくれました

母上がこの土地に祈祷師を招き
一晩中祈りを捧げていただいた末…
ここを掘りなさいとの導きから
三年の月日が流れた春節

ゆふの水の源泉が地下240メートルの岩盤を突き破り
大音響とともに地上60メートルまで吹き上がり
待ちに待った奇蹟の瞬間が訪れたのです

その光景は自然の恩恵に満ち溢れた
偉大な賜物だった…
と瞳を輝かせながら話してくれました

すると清々しい表情で私を見つめると
わらび餅を作るならこの水がいい

そう言って
敷地内にある工房を案内してくれたのです

この場所こそ
蕨餅づくりにふさわしい
理想郷だったのです

正に…夢が正夢になった
奇跡の瞬間でした

四、計らいの流れ~ご縁の賜物

四、計らいの流れ~ご縁の賜物

二十年前~由布院に縁するキッカケ

元禅寺の保養所でもあり
由布院御三家として
国賓級のおもてなしをする名旅館
侘び寂びの世界に魅かれ
その門を叩いた
数十年が経ち偶然にも空港で
女将さんとバッタリ再会した

銀髪で透明感のある品の良さ
穏やかな雰囲気は昔とお変わりなく
懐かしい昔話に花が咲いた

持っていた蕨餅を差し上げると
大層喜んでくださり…
全国にもお届けできるよう日持ちのする
お土産にされたらどうか
と提案してくださったのです

そこから試行錯誤すること三年...
ようやく無添加の常温二週間日持ちする
練りたてをそのまま
お届けできるカタチは完成したのです

その後ある方から
小野さんが蕨餅を作るご縁は
神計らいですね…と

~小野神社~ゆかりの話しを
聞かせていただくことになったのです

小野神社は
小野妹子・小野篁・小野道風などを生んだ
古代の名族・小野氏の氏神社であり
祭神の米餠搗大使命(たかねつきおおみのみこと)は
応神天皇の頃に日本で最初に餅をついた「餅作りの始祖」と言われ
現在では『餅神様』として広く信仰を集めており

毎年秋には盛大なる「しとぎ祭り」も行われていること

また小野氏一族は
菓子業の発展に寄与しただけでなく
華道をはじめ
日本の文化・芸能に大きな功績を残したと言われる
大変畏怖深いお話しでした

この不思議な巡り合わせ
奇蹟の計らい…

こうしたご縁の賜物として
『由布院わらび餅』は誕生しました

いにしえの時より新たな未来に繋ぐ
計らいの響きより
巡り巡る生命の循環と縁

ここ由布院より大切な遣い物として
お届けいたします

禧水 小野 真一  利恵

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